夏に孵化したかきの幼生(赤ちゃん)は約2週間海中を漂う浮遊生活を送り、その後海中の岩などに付着します。養殖ではこの性質を利用します。この時期にホタテ貝の貝殻を海中に入れ、かきの幼生(約0.3mm)を付着させます。これを「採苗」といい、毎年7~9月頃に行います。
採苗したかきの種(幼生)は、干潟の棚(抑制棚という)に移します。棚は潮が干くと海から出るため、海水に浸かっている時間が少なくなります。そうすることで、かきが大きくなり過ぎない他、環境への変化への抵抗力を付けさせて丈夫なかきに育てる事ができます。
抑制が終わると採苗連からかきの付いているホタテ貝の貝殻を外します。その後新しい針金に一枚づつ移し替え、垂下連(すいかれん)を作ります。一つの垂下連には約40枚のホタテ貝を使います。出来上がった垂下連は沖合いの養殖筏に吊るします。筏の大きさは大体縦10m横20m、1つの筏に約700本が吊るされます。ここから収穫までに普通12~13ヶ月もかかります。
かきの収穫が始まるのは10~11月。垂下連は9m、かきもかなり大きく成っている為、人の手で引き上げる事はできません。その為、船に10mくらいのクレーンを建て、ウインチで巻き上げて収穫します。
収穫されたかきは、殻のまま洗浄機で洗い、泥や付着した生物(ムラサキガイ、ホヤなど)を取り除きます。
殻洗浄が終わると、きれいな海水プール(蓄養プール)に一日置いて、身の中まできれいに浄化します。
海水プールで浄化したら、打娘(うちこ)さんが1個づつ貝柱を切り、殻を開けてかきを取り出し、むき身にします。
むき身になったかきは滅菌海水や清浄海水でよく洗います。その後5度以下の冷蔵庫で低温保存→包装→梱包した広島かきがあなたの元へ届くのです。
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